手間と言う言葉を広辞林で引いてみると
1.手のかかる時間
2.職人の仕事、職工の労働
と説明されている。
「手間賃」と言う言葉がある。
手間の掛かった時間を貨幣計算すると言う意味だろう。
一昨日、弊社で作った「かみ缶」の天板に不具合があると指摘があった。(タイトル写真)
弊社ではこの製造工程とは別に後工程に於いても、手間を掛けて検品しているが、問題が発生している。
この十数年来、この様に多重の手間を掛ける仕事が多くなっている。
時代の要請であるので、仕方がないが、製品の精度は年々高レベルになり、先程の手間と言う時間が反映されず、価格が先に優先される。
価格は下落気味で手間とのギャップは広がるばかりであり、苦しい経営となる。
「手間隙を惜しむな」と言う言葉がある。
その昔、お世話になったプロゴルファー今井昌雪氏の奥様から、和栗の渋皮煮が届いた。
奥様とは年に1〜2回ゴルフをご一緒させて戴く。
ゴルフの大変上手な方で(当り前で、ご主人は名の知れた朝霧ジャンボンリー所属のプロゴルファーである)いつも、プレーの上手さに舌を巻く。
今回は、舌を巻かずに舌鼓。
本当に上手に出来た渋皮煮。
1個買ったら1000円近くする大きさの代物だ!
それをこんなに沢山贈ってくれた。
この渋皮煮を作るのにどのくらいの費用と手間が掛かったであろう。
栗を調達して、鬼皮を取り、甘露で煮る。
莫大な手間が掛かった!
奥様にこのブログを通して御礼申し上げたい。
手間を『費用』と考えるか?『気持ちの表れ』と考えるか?
考えさせられた。
今から一緒に奥様とゴルフをしたKさんにお裾分けに行って来ます。
暑さも大分落ち着いて来た。
又、近々三人でゴルフを、雨でない日にしたいものだ!
記 ダボ・イトウ
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