今年の12月25日で、ヤマハリゾート「つま恋」が閉園する。
すごく想い出のある場所だ。
昭和49年5月に掛川に大規模レジャー施設として開園した。
この昭和49年と言う年は、僕が大学を卒業した年で、当時、今でも友人のO村君と、一寸覗きに行こうと、二人で出掛けた。
しかし、会員制で入る事が出来ない。
入口で少し待っていると、一台の車が一緒に入れてくれた。
会員でないので、何が何だか解らず、案内図もないので、山を登ったりすると、大きなホールが現れたり、テニスコートが何面も出て来たり、中央施設(SMC)の立派さにはド肝を抜かれた。
僕も22才の時で、これからはこの様な、スポーツを楽しむ青春を過ごそうと思って、その年の11月に会員となった。
時代は、「ポプコン」が音楽の登竜門と言われ、つま恋はその会場であった。
・小坂明子 「あなた」
・世良公則&ツイスト 「あんたのバラード」
・クリスタルキング 「大都会」
・あみん 「待つわ」
など、今では有名になった人を多く輩出した。
圧巻だったのは、昭和50年8月2日〜3日に掛けて行われた、当時6万人の人口であった掛川市の人口より多い65,000人を集めたと言われる「吉田拓郎とかぐや姫」のコンサートだ。
当時は条例で、青少年の夜間外出は禁止されていて、非常に問題が多いと言われ、世論の反対の中の開催であった。
(当時、掛川市には新幹線駅は無かった)
子供達が小さい頃は、よく連れて遊びに行った。
この頃、20年程は、子供達も大きくなり、テニスもしなくなったので、あまり行く機会は無くなった。
でも、40年前にこれからの日本のレジャーはこうなるだろうと、日本中も思っていたし、川上源一社長のコンセプトは成功するだろうと、誰もが疑う事の無かった時代であった。
でも、時代の変化は酷だ。
あれ程の施設も営業としてなりたたなくなる時代となった。
レジャーの多様化だ。
そう、「突然」閉園だ。
『掛川マラソン』の来年の会場であるので、閉園は困っている。
僕も20年前は走った事がある。
(スタートとゴールはつま恋園内)
「突然」に別れが来る。
このまま、全く、「つま恋」との別れなのか?
少し形を変えての付合いが始まるのか?
今日現在はわからない。
しかし、40年前の会員証がしっかりと残っていて、探すのに苦労はいらなかった。
やはり、重要な物は大切に保管しておかねばならない。
記 ダボ・イトウ
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