先日 東京へ出張に出掛けた。打ち合わせの時間が決まっていたので東京には8:39の「ひかり」号で出かけて、AM10:30にお客様と打ち合わせを行った。
その後 2軒目の打ち合わせが有り、帰りの時間は決まっていなかったので、キップは片道だけ買っておいた。
打ち合わせが終わり、東京駅で帰りの時間を決めようとしたら、次の「ひかり」の発車まであと7分しかなかった。「みどりの窓口」の人が、「あと3分もあれば充分乗れます」と言われたが、彼の人にお土産の崎陽軒(何かに話題)のシューマイを買いたかったので、もう少し時間を後にと思ったら「こだま」号が先に静岡に着くので「ごだま」の指定券を買って帰って来た。
「ひかり」では東京-静岡間 1時間である。「こだま」では1時間30分掛る。早く静岡に着くから乗ったが、昔は新幹線は早いと満足していたのに途中停車駅で後続列車に抜かれる。これが非常にイライラする。(たかが停止している5~6分の時間だけなのに)
先週末、大村愛知県知事と川勝静岡県知事とリニア新幹線着工問題で会談が行われた。静岡県としては大井川の水量問題は避けては通れない。名古屋の発展の為には早く完成させたい。静岡にリニア新幹線が止まる訳ではないが、時間の短縮は人間の求める本能だ!!
歩きで掛る時間より馬に乗った方が早いし、馬より鉄道だ。鉄道より車だ。車より飛行機だ!と時間短縮を目指して人間は進歩してきた。リニア新幹線が出来れば東京-名古屋間の「ひかり」の現在掛っている2時間は、45分に短縮されるので、現在の新幹線に乗る人は東京-名古屋間の停車駅の人達しかなく、静岡県は衰退してゆく。
大井川の水問題は静岡県民にとっては重要な事だ。大井川の水量は下流部では全て無くなっている。水量の減少は静岡人にとっては死活問題だ。
ダボ・イトウの趣味は、その昔はイワナ釣りと書いた。ブログ「伝令(マラソン) VOL.6 – NO.472 (http://www.daiichi-printing.com/blog/09/6526/)」
もう25年以上前になるだろう。赤石ダムが作られている時、毎秒3tの責任放流が在るから、イワナ・アナゴの生態には問題ないと言われた。当時3tの量の想像がつかなかった。当時は毎秒3tとはすごいと思ったが、実際の3tの量は川幅の広さからみれば殆ど流れていないに等しい。赤石ダム下流は本流からの流入はなくなってしまい、沢からの水になってしまい、ほとんど釣り場のポイントは無くなった。中ノ宿での渡渉も渡れない事はほとんどない。
約20年程前、二軒小屋から上流の西俣に入った時、異様な集団に会った事が有る。全く人の入らない場所で釣り道具を持たず、20人程の人達だ。
「貴方達は何ですか?」と聞いたら「リニア新幹線の地盤調査です」と言われた。
当時はリニア新幹線と聞いても遠い将来のことで何も感じなかった。
20年前に調査もルートは決まっていたのである。今ではもう計画は一寸たりと変更出来ないだろう。水量問題も導水管を細かく区切れば解決するが、費用の問題が発生する。おそらくやらないであろう。
スピードを優先するか、環境を重視するか?難しい問題である。
イワナ釣りが昔の趣味になってしまったダボは西俣の今の水量は解らない。来年は一度見に行きたいと思っている。ガイドの掛川さん、よろしくお願いします。
追記
「娘」が言った。「テコでも動かん!!」
記 ダボ・イトウ
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