金曜日(10/7)に、東京に打ち合せに行って来た。
日暮里のお客様との商談でした。
車で出掛けて、正面にスカイツリーが見えた。
東京の新名所だ。
明治から大正時代は、凌雲閣(通称、浅草十二階)が高い建物の名所だったらしいが、流石、昭和26年生まれの僕は知らない。
僕等世代は何と言っても東京タワーだ。
昭和33年に完成したこの場所は、今でもその輝きを失していない。
小学校の修学旅行で撮った、皇居前と東京タワーの写真は美人で頭の良かったMちゃんの隣に必ず自分が居た。
(この頃から自分は積極的だったなぁ!)
それは途に置き、東京タワーが輝きを失わない事は、単なる懐古的な想いだけではない。
それはその時代の最高の技術や情熱をもって作り出された物であるからであろう。
お客様の商談室では、会長様の集めた色々な時代の懐かしいコレクションが並んでいた。
今回の商談の時、弊社で保存してある先代が仕事した昭和30年代に作ったレーベル(缶詰用ラベル)を利用した、一寸レトロ調のデザインを持って行った。
会社に保存してあるアルバムは面白く、時代の背景と言うかすべて手描きのイラストです。
中には「味の素入り」「旭味入り」との文言も入っている。
今回、ご提案した復刻缶シリーズは、土産品販売で有名なD藤さんのO社長に好評でした。
D藤さんは「純ちゃん饅頭」でテレビ取材も何回かされている。
O社長のポロシャツのマークを撮って来た。
懐古。
古い物が懐かしいのではない。
古さの中にその時代に作られた背景に敬意を感じるから、素晴らしいのである。
その時、作った名作は大切に保存したい。
けして、無くしたり、捨てたりしてはいけない。
何故なら、その時の情熱を失すこととなるのである。
記 ダボ・イトウ