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鎬(しのぎ)VOL.3 – NO.276

日本は、世界一清潔性の高い人種の集りと、何かの本で読んだ事が有るが、何の本であったか解らないので、真偽は解らない。

でも、個人の思いからすると、この10年来、温水シャワートイレを使っていると、設備が整っていないトイレを使う気がしない。

今年の始め、香港に旅行に行って来たが、有名な「ザ・ペニンシュラ」のトイレもシャワー設備ではなかった。(泊った訳ではありません、念のため)

 

先輩の娘さんが、大学院生の時、アフリカにボランティアに出掛けて、シャワーは元より、水洗トイレも無い地域で活動して、日本では家以外のトイレ使用も嫌だった娘さんが、アフリカでの体験を終えて帰国して、恵まれ過ぎている今迄を見直すべく大学院卒業後、世の中を良くしたいという思いが芽生え、医大に今春再入学した。

この話を聞いて、自分の立ち位置を外からもう一度見直してみなければならないなぁと思っている。

 

なぜ、この話から入ったかと言うと、19日〜昨日(21日)まで、東京ビッグサイトで、『2016洗浄総合展』と共に、『ものづくりマッチングJAPAN2016』が他2展示会『Japan Robot Week 2016』『2016土壌・地下水環境展』と共催された。

洗浄展と言うので、トイレとか外壁洗いとか、しか想像が浮かばなかったが、超音波やイオンなどの技術を使った精密部品(半導体など)のホコリ、ミクロンの世界の中の洗浄のブースが多かった。

『ものづくりマッチングJAPAN2016』のブースでは、3Dプリンターを数多くの企業が展示していた。

3Dブリンターは小さい樹脂用で50万円程度から、金属用の大型機では5000万円と言う話を聞いた。

 

今回、我が社(第一印刷)も、『かみ缶』の展示を行ってきた。

東京ビッグサイト東館の1、2、3ホールを使って4展示会を行った。

会場には、出展業者が400社強、ブースを構え、技術や商品の特性をアピールして、競い合っていた。

来場者も、毎日数千人が入り、何か良い情報を!何か良い技術を!何か良い機械を!と、会場を廻っていた。

弊社ブースにも何人かの人が来てくれて、話を聞いてくれた。

展示会は上記の様、様々な分野の合同開催だったので、特に弊社の「かみ缶」とは縁の遠い方もいらしたが、情報収集の為、熱心に色々とこちらの話を聞いてくれた。

「シノギ」と言う言葉が有る。

某団体の稼ぎの事ではない。

日本刀の「鎬」。

つまり、刃の反対の方向のことです。

武士が勝負する時に、ここを合わせながら死闘を繰り広げるので、「シノギを削る」と言う言葉がある。

 

今回、展示会で、世の中全く「鎬を削る」戦だなあ、と感じた3日間でした。

 

 

         記 ダボ・イトウ

One thought on “鎬(しのぎ)VOL.3 – NO.276

  1. ありがとうございました 社長のいつも深い、意味のあるブログに 感動です。 鎬を削る戦いを今後とも、しっかりと続けて参ります

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