今月もあと、今日を入れて3日で終わる。
月末は給料支払日となる。
政府がデフレからの脱却を目指して異次元の金融緩和策をとっているが、なかなか想定通りにはゆかない。
来年の10月には消費税10%の安倍首相の表明が今月の10日に有った。
消費税アップの低所得者に対する措置として、軽減税率の導入が論議され、牛丼の店内食事の時は8%、持ち帰りの人は10%とか言われている。
もし、店内で食べると言って支払って、急に用事が出来たから持って帰ると言ったらどうなるだろう?
差額は5〜6円(2%)(高級店ではない)だから「バカな事を言うな!!」と思われるでしょうが、先日驚いた事が有った。
金券ショップに行った時、後から来た婦人が「○○○○堂の500円券を1枚ください。」と言って、500円券を求めた。
店員さんは普段通りで何の変化なく「492円です」と言って、婦人は1002円を出して510円のお釣りと金券を貰って行った。
あまりの普通の仕草だったので、僕は聞いた。
「500円券1枚買いに来る人はいつも居るんですか?」と。
店員さんは別に珍しいとも言わず、「時々お買いに来る方はいらっしゃいますよ」と、聞く人の方が不思議の様子だった。
婦人が金券ショップで得られる差額は8円であった。
8円を大切にして、歩いて買いに来る。
脱帽だ!!
(店舗でお釣りを現金で得ると言う様な話もあるが・・・)
僕の購入金額は印紙が発生する金額だったが、金券ショップさんでは50,000円を超えると、印紙代が発生するので印紙が要らない様に数枚に分けて発行した。
世の中は本当に節約の時代だ。
何一つ無駄にしない。
デフレは収まるどころかまだまだ進行しそうな感じがした。
政府が経済措置を色々と打っても、「笛吹けど踊らず」。
一寸暗い気分になった。
シャンペンタワーの様に、川上に資金を莫大に投入して、あふれた資金が下に流れて来る筈であったが、頂点にあるグラスのサイズがシャンパングラスから「どんぶり」に変わってしまい、内部留保という形でお金の循環が当初の目論見通りにゆかぬ。
これを現代の「ドンブリ勘定」と言う事だろう。
もう約15年以上前に、某経済学者さんが「お金をヘリコプターでばら撒けば良い」と言った事を覚えている。
その当時はバカな施策を言う人と思っていたが、今になってみると、正鵠を射た答えと思う。
先を本当に見越した学者さんだったと今になって初めて思う。
(この経済学者は同姓のI氏ではない事を付け加えておく。)
その時は解らない。
後になって解るのは人間の性だ。
松尾和子さんが歌った。
「会えなくなって〜初めて知った〜」
記 ダボ・イトウ