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先輩

明日は、所属している団体(クラブ)で大変お世話になったM先輩の命日です。

(平成21年11月12日7:17没)

 

早いもので丸4年が過ぎてしまう。

クラブに同じ時、入会して、同じ役割分担を受けたので、色々と接する機会が作られた。

 

M先輩は昭和14年生まれ。

僕は26年生まれなので、干支が同じ12才違いでした。

一廻も干支が違うと、何かと距離を感じさせるものだが、年齢差を感じさせないお付合いをさせて戴いた。

 

色々な事を教えて戴いた。

 

今でも心に残っている言葉は、

「忙しいと言う理由で頼まれた仕事は断ってはいけない」

という言葉です。

M先輩は見事にその姿を僕に見せてくれて、亡くなった。

 

仕事も大変大きく経営して、社員の数が多いばかりでなく、協同組合の理事長職や、事業の他分野への進出と、色々と計り知れない程の忙しさと思ったが、

クラブ内での役割も断る事なく、受けていた。

そして、年下の僕に簡単に仕事を振ってくるのではなく、自らが処理をこなす姿を見せてくれた。

その姿を見せて戴くと、

『Mさん、仕事を分けて下さい』

と言う事になる。

何も言わずに実践する姿を見せて、教育をして戴いた。

 

自分もこの様に出来る人に成りたいと、その時から心に刻んでいる。

 

亡くなる1年程前に病気が見つかり、余命いくばかりと思われたと思うが、僕には心の揺れを見せる事なく、最期までお付合い戴いた。

あれから4年、今の仕事の悩みや、生き方の方向等、相談出来る人を失ったのは本当に残念です。

社葬の時、弔事を述べさせて戴いた。

その時の言葉、

『耳をすませば声が聞こえ、目を閉じれば姿が現れるんです。Mさんは未だ僕の心の中で生きています』

 

本当にMさんは僕の中では生きています。

 

明日はお花を届けよう。

合掌

 

 

       記 ダボ・イトウ

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