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隔世

「健康さわやか君」のタイトルでブログを書いていた僕の30年来の主治医、S医師が亡くなった(7月17日ご逝去)と、7月18日のブログで書いた。

http://www.daiichi-printing.com/blog/07/1905/

あれから早いもので、3ヶ月半が経つ。

この世とあの世の隔世はいかんともしがたい。

絶対的な溝(壁)がある。

 

納骨式が11月1日(土)、今日行われる。

親族ではないので、立ち会う事は無いが、いよいよお別れと思うと、寂しい。

日本平メモリアルガーデンに埋葬されるが、話をする事は出来ない。

想い出は甦らせる事は出来るが、会話をする事は絶対無理だ。

 

一昨日、北朝鮮で拉致被害者状況を詳しく聞くと言う事で出掛けた外務省の幹部の人が安倍首相に会談内容を報告したと、新聞は書いていた。

恐らく何の進展も無かった事であろう。

70年前にもなる終戦時にお亡くなりになった遺骨収集の話も大して進展しない。

推して知るべしか?

拉致被害者や日本人妻の消息はこれからまだ解決に時間が掛かりそうだ。

一刻も早く処理したい、先程のS先生との会話ではないが、この世に居れば話は出来る。

希望と夢を捨てない事だ。

良い事は必ず有る。

信念と期待でその日を待ちたいものだ。

横田めぐみさんがお母さんお父さんと抱き合う姿を見たい。

拉致被害者のご家族も高齢になりつつある。

元気で居て、解決まで長生きもしてもらいたい。

生きていれば会話が出来る。

あの世に行っては話は出来ない。

 

S先生に僕が寄せていた尊敬と信頼は、胸の中から消える事は絶対にない。

近々、遠くから眺めに行こう。

そして心から話をするのだ。

「伊藤さん、治る病気と治らない病気が有るよ。節制して長生きして!」

と優しく言ってくれた声が聞こえる。

患者を大切にしてくれた、立派な方だ!

 

 

        記 ダボ・イトウ

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