三重の松阪は牛肉で有名だ。
「和田金」のすき焼きは全国に知れ渡っている。
ここの特徴は何と言っても、肉の厚さである。
5mm程のステーキの様な霜降り牛を割り下を使わず(醬油と砂糖、酒で)炭火の上に鉄鍋を載せて仲居さんが料理してくれる。
松阪でもう一つ、全国に知られている事に、江戸時代の国学者、本居宣長の生誕と終焉の地、と言う事だ。
通信手段も脆弱な時代に於いて、一地方である松阪で、三大国学者(賀茂真淵、平田篤胤)と称されるまでの仕事をしている。
人間は何処に居ても、立派な仕事をする事は出来ると、いつも自分の肝に銘じている。
日本時間 平成27年11月14日午前5:00に、パリで4ヶ所のテロ襲撃が起った。
テロを広辞林で調べてみると、
「暴力を用いて世人を恐怖させる主義」
と記してある。
オランド大統領が「フランスは非常事態宣言から戦争状態である」と言っていた事が17日の新聞に載っていた。
戦争と言った事で、もうテロとは呼ばないであろうか?
前述の、古事記を解読した本居宣長の歌
「敷島の大和心を人問わば 朝日に匂う山桜花」
から、名前を取った「敷島隊」。
これは第二次大戦終末期に日本軍が行った、体当たり特攻の第一号、(大和隊と言う説もある)関行男大尉が率いた編隊の名称である。
知覧の特攻基地の資料館に行くと、日本人として、人命を賭して戦った英霊に対して涙が出る。
イスラムを信じて人命を捨てて若者が死んだ。
イスラムを信じる人達からみると、日本人が英霊に対し敬意を表すると同じであろう。
単に、暴力テロと言って非難だけすることは簡単であるが、少し考えさせられる。
いつの時代も若者が命を捨てる最前線に居る事だけは事実である。
お互いに理解出来る時代は来るのであろうか?
それとも、人間と言う生き物は常にこの様な事を行う宿命なのか?
記 ダボ・イトウ