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枕花 VOL.4 – NO.342

湯河原にて(93才)

前回のブログ「大正元年」(http://www.daiichi-printing.com/blog/10/4435/)で書いた様、先月10月28日は亡くなった母の誕生日であった。

毎度、誕生日には何処かに二人で行く習慣であった。

冒頭の写真は平成16年(2004年)に誕生日祝として、湯河原で一泊して翌日箱根を通って帰って来た。

平成17年

日本平ホテルにて

上記の写真は、平成17年の誕生日に日本平ホテル(新館になる前)に一泊して、翌朝、洋食モーニングを食べて、母も一緒に会社に出勤した。

この時、社員の皆さんが、日本平ホテルに花を届けてくれた。

このお花には、94と言うローソクが飾られていて、母がとても嬉しがって火を吹き消したことが、昨日の様に想い出す。

とても元気な人なので、年齢は高齢であったが、亡くなるなんて思ってもいなかった。

翌年の平成18年の2月4日〜5日と、南知多温泉の花乃丸に泊り、翌日名古屋の「ノリタケの森」に行った時も、非常に喜んでいたが、翌月の3月10日、自宅の居間でほんの少し転んだ。

「大した事ないよ」

と言っていたが、動けなかった。

「直ぐに動けるわ!」

と言ったが、金曜日で翌日病院が休みになるので、日赤病院で診察してもらったら、股関節の骨折で、入院、手術となった。

夏に退院したものの、やはり高齢であったのか、今度は自宅で軽い脳梗塞を発症して(9月15日)再入院となってしまった。

手元にローソクが有る。

その年の10月28日の誕生日に、又社員の皆様が誕生日祝のお花を、病院に届けてくれた。

「95」とローソクが立ててくれてあった。

然しながら、母はもう火を消す元気がなかった。

この頂いた花が枯れる前の今日、11月2日、午後1:00に亡くなった。

誕生日祝に皆さんから頂いた花が

「枕花」

になってしまった。

あれから、もう11年の歳月が流れた。

明年、父が亡くなって(平成11年2月19日)19年になる。

繰り上げ母の13回忌と父の没後20年の法事をしようと思っている。

 

          記 ダボ・イトウ

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