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杉玉 VOL.4 – NO.343

杉玉

11月に入り、早くも一週間が経ち、日に日に涼しいと言うより段々寒くなって来た。

「大村バー」のカキ鍋も始まったし、

「鹿島屋」の牛鍋も始まった。

今月16日からは「昇菊」で河豚も始まる。

フグと言ったら「焼きフグ」が最高だ。

「テッサ」も好きだが、何と言っても「焼きフグ」に限る。

この時、一緒に「フグのヒレ酒」を飲むと、その香りで至福の時を迎える。

大村バー

鹿島屋

昇菊

でも、近頃に若者は日本酒をあまり飲まない。

(我が家の次女は若くないのか?日本酒が好きだ)

僕等の世代はビールは高価であったのか?日本酒が中心であった。

又、ウイスキーと呼べるのか?「トリス」「レッド」なんて銘柄もあった。

又、当時(20代前半、40年ほど前)は、ホッピーと言ったバカデカイグラスに入れた焼酎(甲類)に炭酸で割る安いアルコールも有った。

それは兎に置き日本酒の絞り込みが始まる季節と言うことだろう。

日本酒が好きだった僕は、気に入った蔵元を訪ね、そこで利き酒する事が25歳ぐらいの時の遊びだった。

思い出深い蔵元は、石川県鶴来の「万蔵楽」小堀酒造店/宮城県塩籠の「浦霞」(株)佐浦/福井県大野市の「花垣」南部酒造/などがある。

昨日、この南部酒造から「冬のしぼりたて」の販売開始のDMが来た。

早速12本を送るように注文した。

何時も南部酒造からお礼のTELが入る。

「今年も一番最初のご注文、ありがとうございます。」

と言うことを言われる。

酒を止めた僕が何故、この「冬のしぼりたて」を注文するのか?

(これは7月に書いたブログ「クレヨンしんちゃん」(http://www.daiichi-printing.com/blog/07/4183/)を読むと解ります。)

それ程、美味いのである。

フルーティーな香りで新酒独特の喉越しが良い。

あと1週間ほどすると、「ボジョレーヌーボー」の解禁となる。

日本中のワイン好きが待ちに待った新酒だ。

何故、これ程新酒は喜ばれるのだろうか?

寝かしたお酒の方が腰が強くなり、味は深い。

その昔、江戸時代では上方から船に乗って来たお酒「下りもの」が重宝された。

富士山を見て来た酒だ。(富士見酒)

新酒の良い処は、作ったばかりで、変化の無い処だろう。

変化して、ボディーの強くなった酒も良いが、作った時の杜氏の思いが残っている。

これが良いのだ。

仕事も同じだ。

今までの仕組みを変えて、新しい制度を作って、区切りを入れて検証する。

これが大切だろう。

新しい時代への取り組みだ。

 

諺がある。

「新しい酒は新しい革袋に入れろ」

 

※12月に入って届くこのお酒は、誰の手元に届くでしょう?

伊豆に居を変えたMちゃんに前回送り忘れたので、今回は忘れないようにしよう。

 

 

          記 ダボ・イトウ

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