最近の人は、堅いものが口に合わない様だ。
クッキーも一昔前は噛んで味わう様な品が主流であったが、近頃は口に入れた途端溶ける食感の「猫の舌」「ラングドシャ」などが好まれる様だ。
煎餅だって、草加煎餅はあの「パリッ」とした音と共に食し、米の味わいを楽しむものだったが、近年は「濡れ煎餅」とか評判で、「パリッ」ではなく「ぐにゃ」という感覚が人気だ。
謂わゆる「ソフト」感覚である。
堅い(ハード)より軟らかい(ソフト)の時代になっているのであろうか?
先週の15日「ICタグをエンコードして貼り付ける」オリジナル機が搬入された。
これは「H29年度ものづくり支援」の事業計画で、次世代の高付加価値パッケージの提供と言うコンセプトで開発したオリジナル機械だ。
事業計画は平成16年に商標登録した(14年前)ICパッケージという計画を、時期到来と思って具体化した仕事である。
ICタグに書き込み読み取り、修正、と言う情報を使って、従来私達が作ってきた動かない印刷物を、動く印刷物にすると言う考えに基づいての開発です。
(弊社ではその昔から動く印刷物を作ると言う事で、変確スクラッチと言う提案。これはスクラッチカードであるが、確率を変える事が出来ると言う考えで商店街で福引を行う時に各店舗で平均的に出来る事を目的とした。ここ数年は「動くチラシ」と言う名前で印刷物にQRコードで動画を再生させる様な提案をしています。)
今回の、ICタグの書き込みは24桁の数字を、4・4・3・12・1に分けてデータベースと繋ぎ、可変的情報を書き込むという計画で作った。
4桁には、基本情報(社名・住所等)3桁には個別の番号の振り分け、13桁にはJANコードと言う意味合いを持たせた。
そして、リーダーでこの情報を読み込み、単品に、又他の情報を書き込むと言う事だ。
次世代のパッケージの提供で、これは無人レジ化対応と言う今年の初めの考えであった。
それから、機械を設計し、製作、搬入という事で、10ヶ月が過ぎると環境は一変していて、QR決済とか?ポイントの交換化等、すでに開発を考えていた時代は遠い過去になってしまった。
ハードを作るのは簡単だが、これを使っての「ソフト」の思考変革が求められている。
前述の様に、時代は「ソフト」が重要視される。
このアイシーパッケージの利用方法が頭に浮かんだ方は、弊社にご連絡ください。
その昔、五月みどりさんが、映画マダムスキャンダル
「奥様はお堅いのがお好き」
と言う映画に出ていたが、今風なら
「お嬢様はソフトがお好き」となるだろう。
記 ダボ・イトウ