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風習

寒さが増して来た。

極度に暑くなったり、寒くなったりすると、お亡くなりになる方が多くなる。

 

先月26日、友達のお母様が亡くなった。

よく彼の会社に行った時、お会いしていた。

でも、ここ2年程は体調を崩され、手術をしたりしていたそうだ。

つい最近までお会いしていた記憶が有るが、もう2年程は会って居なかった様で、人間の記憶なんてあてにならぬものだ。

 

29日に葬儀が有り、御焼香をさせて戴いた。

納棺されていたお姿は、お会いしていた時とあまり変わらずで、嬉しかった。

彼の葬家を代表しての挨拶は、お母様を想う気持ちが溢れていて、とても胸に迫った。

払いの席に呼ばれて、大変美味しいお料理をご馳走になった。

 

近年は葬祭会館で葬儀を行い、そのまま払いの席が有り、移動の手間が無く、会葬者は便利である。

車で来る方も多いが、駐車場に困る事はない。

車で来る方が多いので、自然とアルコールを飲む方が少ない。

皆、ウーロン茶かジュースを飲んでいる。

一昔前の払いの席では、熱燗の徳利が並んで、隣の人とお酌の差し合いが有ったものだが、皆、ノンアルコールが多いので、隣の人と話す事も少ない。

葬儀の後は、精進料理と言って刺身は出なかった思い出があるが、近頃は刺身が出なければ始まらない。

 

習慣や風習は時代と共に変わる。

 

10年程前だと思うが、家庭に置く水の配達システムなんて商売になるのか?なんて思った記憶が有るが、今では当たり前の様に多くの家庭の中に入り、ガソリンより高い水を飲んでいる。

私達、印刷紙器メーカーは、12月に入るとお歳暮用のパッケージの需要で、大変忙しくなる時期であり、仕事は黙っていても入って来る事は昔の事となってしまった。

20年程の、経済縮小状態や考え方の変化で、会社間同士のお歳暮の慣例は減少してしまった事が原因である。

個人ギフトへの移行と言われるが、所詮、法人ギフトの量をカバーするまでには到らない。

 

先程の話ではないが、時代と共に習慣や風習は変わる。

この変わる予想をして、仕事を展開してゆく事が必要であるが、この流れが非常に速い。

 

近年はコンビニエンスストアが宅配までしてくれるそうだ。

新しい思考は、新しい世代に任せた方が良いだろう。

昔のアナログの人間は当らぬ宝くじに夢を託す。

年末ジャンボを買いに行って来よう!

 

 

       記 ダボ・イトウ

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