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必需品

一昨日(12月21日)、奉仕活動の一環で、以前周年事業の時に寄贈した立ち上げ花壇(車椅子の方でも花の手入れが出来る様に机の高さ程度に地面より上げてある)の、花の植栽に行って来た。

何種類かの色とりどりの花のポットが用意されて、3つの花壇に植え直した。

あまり花の手入れなどした事の無い自分なので、何の花を植えたのか名前を聞くのを忘れて来た。

冬の寒風の中、黄色や白、赤と花壇は彩りが華やかになり、心を和ませてくれる。

 

植栽が終わって、花に水をやる時に水道の蛇口(取り外しの出来る様になっている栓)が無い。

これで、この栓が無くなった事は3回目である。

目に付かない処に隠したり、チェーンを付けたりしたが、無くなる。

 

「何でこんな栓を持って行く人が居るのだろう?」

と人に聞いた処、

「この栓は路上生活している人にとっては必需品だよ」

との話であった。

この栓が有れば、どこの公共の水道でも利用出来ると聞いた。

なるほど!と妙に感心した。

 

私達はいつも、人が必要としている物を見つけ出し、これを仕事のテーマにして行く事が必要と思っているが、まさか、路上生活の方の必需品とは考えつかなかった。

 

先日読んだビジネス誌に、ヨドバシカメラが電子取引を増加させると言う記事が載っていた。

扱い品目は500万を超えると言うことで、あまりの多さに間違いではないかと何回も読み直したが、やはり500万品目であった。

又、その中の記事でヨドバシカメラ専用通販ソフトで、品目のバーコードを読み込むと、ヨドバシカメラ以外の他の会社にもアクセス出来る機能があると言う。

中長期的に見た時、この方が得、と言う考えだそうだ。

今まで競合他社を紹介する商売なんて考えていなかったが、時代の流れと共に人が求める必要と言う事がかなり変化している。

 

現実も知らない私の様な経営者が、時代を見極める能力が有るか?

甚だ疑問である。

     記 ダボ・イトウ

 

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